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治療内容

PLDD

PLDD
Percutaneous laser disc decompression
経皮レーザー椎間板減圧術

レーザーを使用して椎間板内の一部を蒸散し、椎間板ヘルニアの神経への圧迫を緩めます。

当院ではそれだけではなく、椎間板性疼痛に対しての治療として行います。

疼痛の原因はひとつではないことがあります。
筋痛症による疼痛が重なっていた場合、当院ではPLDD後、1月以内の術後ケア期間に筋痛症緩和治療を何度でも受けることができます。

対 象

  • 軽度の椎間板ヘルニア
  • 腰痛の原因が椎間板性疼痛と診断された方
  • 椎間板のボリュームを減らさない治療をご希望の方
  • 最も低侵襲(創の小さい)な治療をご希望の方

PLDDは適応を正確に診断すれば、体にほとんど傷が付かない大変優れた治療法です。

当院ではドーム型のレーザーファイバーと、最新世代のレーザーである波長810nmの半導体レーザーを用いていますので、熱傷性椎間板炎等の合併症の心配はほとんどありません。適切なポジショニングを通した椎間板内へのレーザー照射によって、ヘルニアの熱収縮効果と椎間板内の過敏知覚神経の焼却効果の二つが期待できます。

従来のレーザーファイバーは先端が平坦となっている。
先端が平坦なファイバーからのレーザーエネルギーは遠いところにまでエネルギーが伝わり、正常組織も焼いてしまう恐れがある。
当院使用のラウンドファイバーは先端がドーム状に加工されている。
先端がドーム状に加工されたラウンドファイバーではレーザーエネルギーがファイバー先端に集中し、目的の場所をピンポイントに焼却することができる。
治療イメージ

PLDDの受け方

  1. まず当院の脊椎総合診断を受診してください。MRI、CT、単純レントゲン、超音波検査、血液検査などで詳細に調べることで、PLDDの適応であるかどうかが判断でできます。
  2. PLDDの適応であった場合、手術の日程を決めます。手術当日は予定時間の30分前にお越しください。
  3. 費用 腰椎 1箇所 35万円(消費税別) 1箇所追加 10万円(消費税別)
    頚椎1箇所 38万円(消費税別) 1箇所追加 11万円(消費税別)
  4. 手術は約30分で終了します。手術後は1時間ほど安静にしていただきます。
  5. 当日に帰宅可能です。術後は1週間後、4週間後の受診を勧めています。
    術後1月以内は無料で検診を受けることができます。また、この間は治療費も無料です。
  6. PLDDはまれに2回行うことがあります。2回までで、3回以上行うことはありません。
    当院では初回手術後半年以内で、同一部位であれば、半額で2回目のPLDDを受けることができます。

PLDDの変遷 (参考)

~1986 DrChoyによる
連続発振型Nd:YAGレーザー
ノーマルファイバー
20W・1秒間欠
椎間板の変性度に対応できず、熱傷性椎間板炎等の合併症が発生
1995~ Dr金山、丸茂らによる
連続発振型Nd:YAGレーザー
ノーマルファイバー
15~20W・1秒間欠
熱傷性椎間板炎等の合併症の頻度減少
2005~ Dr諸岡らによる
ノーマルパルス発振型Nd:YAGレーザー
ラウンドファイバー1
0~12W・1秒間欠熱傷性椎間板炎等の合併症が減少
2010~
パルス時間可変型Nd:YAGレーザー
ラウンドファイバー
10~12W・1秒間欠
熱傷性椎間板炎等の合併症が減少し、変性度に応じた条件設定が可能となった
2012~ 
波長810nm 半導体レーザー
ラウンドファイバー
6~12W・1秒間欠
熱傷性椎間板炎等の合併症はほとんど発生せず、変性度に応じたより細かい条件設定が可能となっています。